理事長メッセージ

自分については不真面目で節制の出来ない私ですが、なぜか子どものことになってしまうと本気になってしまいます。

 

そうやって診ていくと、子ども達の状況はどんどん大変になっていっています。

 

しかし、大人たちの危機感はそれと比例していません。その焦りの結果が、ダダの今の形になったのかもしれません。やたら心理士や精神保健福祉士、看護師等スタッフが多く、大勢の子どもを忙しく診ているクリニックになってしまいました。

 

われわれが思うには、浜松市にうちの規模のクリニックが10箇所ぐらいあっても、まだ足りないぐらいだと思っています。そのぐらい子ども達の状況は大変ですし、児童精神医学は拡がっていません。

 

数の上でも足りないのですが、子どもの見方の原則があまり通用しないという状況が日本にはあります。ごく幼いうちから子どもたちはさまざまなことを感じ取り、生き方を決め苦労しながら回りにあわせて生きています。

 

辛さより救いのほうが少しでもいいから多くあればいいのですが、子どもに諦めを多く強いている現状です。子どもたちは、ゲームをしたいのでも、理性的にしっかりした生き方をしたいのでもなく、気持ちが通じたり受け止めてもらったり、しっかりぶつかってもらったりしたいのです。関わりの根本には守ってもらえることが大事です。挨拶で本質を叫んでもしょうがないのですが、すぐこうなってしまいます。

 

とにかく、子ども達のこころや成長に興味を持っていただければ幸いです。われわれはどれだけでも発信していきます。

 

また、医療部門、福祉部門療法とも社会復帰や就労、訪問等を頑張っています。われわれからすると子どもの診療の延長です。いつまでも心の中の子どもの部分が一生懸命成長している姿が30,40,50歳の人の中にも見てとれます。苦労しながらも成長して社会の中で人と折れ合って、でも自分というものをしっかり持って生きていくということが希望です。

 

少しでも、皆がそういう社会の中で生きていけるように成れればと念じ活動しています。これは、一人の精神的なハンディをもった人の問題ではないと思っています。それぞれの人がそういう生き方が出来るようにわれわれはわれわれのできる分野で頑張っていければと思っています。

 

こんなことを考えながら活動してきたのですが、1,2歳の子から50,60歳の人まで関わる組織になってしまいました。スタッフの数は増えましたが、質が落ちないように私もスタッフも頑張っております。今後ともよろしくお願い致します。